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薬食同源

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立春大吉

世間では、まだまだ冬模様ですが、詩の世界と同様、料理の世界も旧暦に合わせて、1〜3月と言うのは、春です。

竹の子に蕗、タラの芽やふきのとうなど、多くの春野菜が市場に並んでいます。

 

それぞれが、この時期特有のエグみであったり、苦味をもっています。

これを一括りに、”クセ”と言ってもいいでしょうか?

クセとは、野菜だけでなく、人間にもありますよね。

これって治ると、思いますか?

多分、治らないからクセなんでしょうね。

では、さらに。このクセ、悪いものなんでしょうか?良いものなんでしょうか?

それはそのもの自体の問題ではなく、それを判断する人の問題ではないかなと、思います。

つまり、”エグイけど、おいしいね”となると、良いものに、”エグイから、まずい”てことになると、悪くなるんですね。

それを考えると、料理人の使命としては、これらの春野菜を、いろいろな料理法やいかに他の食材と合わせて、”おいしい”と言ってもらい、エグミを味わってもらうかということかもしれません。

 

同様に考えると、人間のクセ(エグみ)も、どのようなクセで、どのような場面で、どのように作用するのか分かれば、長所(おいしく)にさせることができるでしょうね。

人や自分とのお付き合いも、料理の様です。

 

さて、2月の季節のご飯として、提供させてもらっているのが、煎った豆をご飯と一緒に炊いてお出しする(大)豆ご飯です。

毎年同じです。多分、これからも2月は、豆ご飯です。(変更のご要望は、お気軽に申し出てください。)

これは、定番の良さと言えばいいでしょうか。

12月の年末と、1月の年始のバタバタが、この豆ご飯をすることによって、終わりが告げられるような感があります。”あ〜、今年も豆ご飯の時季か〜”と言う具合に、何か一拍おけるんです。

そして、2月4日、立春(これも、旧暦で正月に当たる日)で春が訪れるわけです。

1月に首を傾げながら買っていた春野菜も、世に出る大義名分を得るわけですね。

”定番”。日曜の夜に、サザエさん*1を見て、月曜からの新しい一週間を感じるように、毎年豆ご飯を食べて、新しい春を感じる。

このちょっとした安心感を感じに来ませんか?

お待ちしております。

 

*1サザエさん 内容もオチもある程度分かっているのに、なぜか見てしまう。そして、分かっているという、ちょっとした安心感さえ与えている。これぞ、定番中の定番ではないかと、思っていまうわけです。

 

                  雲心店主

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