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薬食同源

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鼻福耳福

朝晩はまだ少し涼しいものの、日中は夏を思わせる陽気ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

普段から麺好きなのですが、特にこの時期は麺をよく食べる気がします。

素材がシンプルなだけに、季節ごとの香りをつけるだけで、簡単に雰囲気がでますよね。

この時期だと、素麺にめんつゆをかけて、青柚子の皮を削ったものを上にかけるだけで、夏らしい爽やかな一品に変わります。

どんな料理でも、味付けは重要なのですが、香りも同じぐらい重要なものと言えますよね。

 

伊・仏料理では、ハーブと呼ばれるいろいろな種類の香草で肉や魚の臭みを消すと共に、独特の風味をつけていますが、使用されるのはほぼ通年同じものだと思います。

しかし、日本料理において使われる香りのする食材は、四季に応じて変化していきます。

主に使うものとしては、春は木の芽、夏は青柚子、秋から冬にかけては黄柚子ですね。他にもいろいろあり、細かいものを挙げるとかなりあるのではないでしょうか?

それぞれが特有の香りをもっており、その時期の野菜や魚に合っています。

そして、その香りが変化するたびに季節の移ろいを感じます。最初に季節の変化を感じるのは、肌ではなく鼻、なのかもしれませんね。

 

もう一つ、耳も四季を感じる重要な器官ではないでしょうか。

確かに鳥や虫の鳴き声で四季を感じることができるのですが、こと料理屋において四季を感じれる音とは、やはり”鱧の骨切り”の音です。

”シャリ、シャリ、シャリ”

この独特の音は、これから最盛期を迎え、秋口まで続きます。

カウンターで食べていただいてるお客様に、この音だけで鱧だとわかってもらえると、ついニンマリ(笑)

   骨切りの 音で喰わせる 鱧料理

字足らずですね(苦笑)ですが、そんなところでは、ないでしょうか。

実際は、まだ食べていないのに、音だけで空想が広がり、その気にさせる。これほど四季を感じさせる音は、他にはなかなかないでしょうね。

 

カウンターは、座席も少なく、座敷やテーブル席の方がゆったりとしていただけると思いそちらをおすすめしていますが、機会があればこの音を聞きに来て下さい。

 

6月。水無月と書き、水が無いはずの今月も、これは旧暦の話。新暦では、梅雨の真っ只中になります。

シトシトと降る梅雨の雨。そんな雨を、あまり鬱陶しいと思わず、静かに雨音を聞くのも、季節を感じる1つの方法ではないでしょうか。

忙しい日々、たまにはそんなときを作ってみてはどうですか?

 

 

 

                 雲心店主

 

 

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